1967年になって、関西のバプテスト国際宣教団(B.I.M.I)の三教会(西宮北口バプテスト教会・千里ニュータウンバプテスト教会・西舞子バプテスト教会)は、ますます祝福され、新たな伝道献身者が起こされていきました。
そして遂に、主の導きにより、芦屋で正式に関西単立バプテスト神学校が開校されることになりました。開校式は、1968年3月31日に西宮北口バプテスト教会(当時駅前の幼稚園の建物を借用)で行われました。
開校当初は、芦屋市川西町の二軒の借家で授業が行われていました。ひとつは、男子寮として、六畳二間と八畳のダイニングのある二戸一の家で、リビングは教室としても利用されていました。もうひとつは、そこから60~70メートルほど離れたところにある一軒家で、神学校の本館となっていました。そこには、台所以外に4つの部屋があり、三人の学生が一つの部屋を、また寮長として奉仕をして下さったサラ・ルイス宣教師が、もう一つの部屋を、そして、残りの部屋は教室、チャペル、自習室として使っていました。
芦屋に移ってからは、科目も充実し、説教学、伝道学、比較宗教学、牧会学、モーセ五書、解釈学、ギリシャ語、へブル語、ピアノ、コーラス等、現在も神学校で教えられている科目が提供されるようになりました。
1969年には、新たな伝道献身者が与えられ、さらに教室が必要となってきました。そして、もう一軒近くの家を借りることになりましたが、当時としても芦屋に三軒の家を借りることは大変なことでした。神学生のわずかな授業料と寮費では、とても維持できるものではなく、校長のシスク師をはじめ宣教師の先生方が犠牲的にささげて下さっていました。